まとめてブックレビュー

年末に本を買い込み、アメリカ出張で随分とまとめて本を読む。

2050年のわたしから

2050年のわたしから

著者は日曜の朝、関口宏が司会する番組でときたま見かける。どちらかと言えば強いもの言いをする印象だ。偶然、ネットの書評で見かけアマゾンで購入した本。いまの日本の統計数字のトレンドを、このまま伸ばす(直線回帰)とどういうことが日本に起きるのかについて、わかりやすく書いてある。当然のことながら、いまの日本のトレンドは、正方向ではなく、多くが負方向に向かっている。そのため、この手法を用いた予測では、あらゆる局面で日本経済や社会が崩壊に向かう。幸せなシナリオについても書かれているが、それは、現状を未来に伸ばさないことにある。いずれにしても、いまのままで良いということは無い。

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

随分前のベストセラー。暮れに家を片付けているときに読んでいなかったことに気がつく。この「バカの壁」。つね日ごろ、自分が言っていることと同じ。要するに、ビットがたっていないことや、アンテナがたっていない状況のことを「バカの壁」と読んでいる。以前のブログにも書いたが、マーケティングでは"selective exposure"。独身者には赤ちゃん製品のポスターは目に入らないが、結婚して自分に子供が出来た瞬間に、随分と赤ちゃん製品というのはあるものだと気がつくような状況だ。脳は、理解しようとしなければ、そのバカの壁がさえぎって一切を無きものとして扱ってしまう。ただ、随分と作者は自分の意見をはっきりと言う。回りの人たちは苦労しそう。

異端王道

異端王道

新生銀行がいかに成功してゆくかの物語。作者は土曜日の「めざましテレビ」をはじめよくテレビで見かける。たいへん爽やかで面白い。思わず新生銀行に口座を作ろうかとも思う。とはいえ、年賀状を見ていたら同行に転職した友人が、このたび再転職している。厳しいのも事実か。

プロジェクト・コード

プロジェクト・コード

ここしばらく読んでいる投資銀行もの。M&Aや再建話はドラマになりやすいようだ。読み物としてはたいへん面白いが。

バイアウト

バイアウト

ライブドアの一連の騒動と思われるストーリー。時を忘れ、あっという間に読む。上記の数点とあわせ、この手のお話を読んでいなかったことに気がつく。知らない間に、この手の企業モノの充実度が上がっているようだ。外資系投資会社の女性が主人公。これまたドラマになりやすいようで。