過去30年の文化を否定すれば痩せる


年末から年始にかけ、思っていたとおり体重が増加。半年前に読んだ「いつまでもデブと思うなよ」で3、4キロのダイエット効果はあったのだが、じわじわと戻ってしまう。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

体重は記録し、減ることに興味を持つのだが、あるところで下げ止まる。そこから、さらに減らすためには、生活習慣をかなり大きく変える必要があるような印象だ。気をつけてはいるのだが、1週間に2、3回は食べ過ぎる。特に、土日などは、つい家族で旨いものでも食べようかというノリになる。これが年末であればなおさらだ。


今回のラスベガス旅行では、かなり気をつけてはいた。機内食は最小限しか手をつけず、堂々と残す。また、1日1度、旨いものを食べることに集中し、朝、昼などは軽く流す。ただし、失敗したのは、冷蔵庫に買い込んでしまったビールやワイン。おまけに、日本からイカの薫製などを持ち込んであった。これらを消費しなければならないという義務感が災いした。また、焼酎が無いので、ビールではいくら飲んでも酔わない。ついつい本数を重ねてしまう。


多少の後ろめたさを持ちながら読んだのが、「夜中にラーメンを食べても太らない技術」。

夜中にラーメンを食べても太らない技術 (扶桑社新書 25)

夜中にラーメンを食べても太らない技術 (扶桑社新書 25)

内容のエッセンスはアマゾンのレビューにたくさん書き込まれている。
カスタマーレビュー

食べ合わせ、食べる順番、食べるものなどを選ぶことによるダイエットであり、食べる量を抑える方法ではない。しかし、それが故に、かなりの強いメッセージがある。

たとえば、家族とともに食事をし、まず汁物をとり、魚を食べ、漬け物とご飯を食べ、果物と日本茶で食事を締めくくる。こういう食事のスタイルであれば、太らないと教える。

逆に、ひとりで、コンビニで菓子パンと缶コーヒだったり、インスタントラーメンやレトルト食品だったり、ファーストフードが、太る原因と言う。ファーストフードのフライドポテトなどは、加工の果てにじゃがいもの原型を留めず、栄養素などは皆無で、さらに悪いことに酸化すると毒性すらあるという油で上げられている。こういう食べ物を食べると、カロリーが高いばかりではなく、わずかかもしれないが毒性の添加物も摂取するため、肝臓と腎臓に負担がかかり続けると言う。

つまり、現在のファーストフードやコンビニエンスストアが本格的に展開し始めたのは、約30年前だろう。ファーストフードやインスタントフードは、この30年間に進化し続ける食文化の代表選手だ。これが、身体に悪く、太る原因と考えると腑に落ちる。

ラスベガスではいつものとおり、随分と腹回りの大きなアメリカ人をたくさん見かける。貧しいと加工食品を食べる機会が増えるため、こういう体型が増えるのではないかと書いてある。野菜や果物、魚、肉などを素材から調理して食べていれば、このような成長は通常はしない。相撲取りなどは「特殊」な体型をわざわざ作り上げているのに、アメリカには、普通の人たちが相撲取り以上の体型をしている。この事実を観るだけでも、米国の食文化に問題があると容易に結論づけられる。

そして、その食文化に追随している日本のこの30年間も問題だ。

インスタントフードは太るという点でも問題があるが、自然の食べ物ではなく、石油などから作られた毒性のある添加物が与える影響もこわいと言う。体調不良、鬱などの原因にもなっているという。読み進めてゆくと、人類は大丈夫だろうかという心配にまで行き着いた。

個人的にはいくつもの反省点を見つける。毎朝大量に飲む牛乳(乳脂肪のとりすぎ)を控える、同時に大量に飲むコーヒーを控える、出社しての最初の儀式である缶コーヒーを水にかえる、食べ過ぎた翌日は朝昼を控える。とりあえずは、この程度から始める。もちろん、旨いものは食いつづけるつもりだが、身体に悪そうなフードは敬遠し、30年前に戻り、正しい食事を心がける。この30年に身につけた悪い習慣を直してみる。

子供のころスターバックスはいらなかった。