大人のミクシィか？

SNSについて話せば、たいていの人がミクシーかグリーのことを言う。社交的で、ネットに対する感度が高ければ、４０を過ぎたおやじ世代でも使っている。仕組みはできあがっているので、たしかに便利。ターゲットにされているイメージは２０代女性。おやじではさすがに恥ずかしく、友達に広げようとは思わない。一方で、娘は１０代であるが、SNSやブログはケータイに特化したものを利用している。この世代は、新しい仕組みに乗り換えているようで、多様化していることは間違いない。

ソーシャルグラフ
このSNSの流れは、最近ではソーシャルグラフとも言われ始めた。人と人が連鎖的にネットのなかでつながっていくということ。多少なりとも外人と付き合いがあれば、Linkedinへの招待を受けたこともあるだろう。Linkedinは、実名で、会社、学歴といった自分のプロフィールを登録。実名や会社名から検索ができ、仕事のパートナーや友人の経歴が簡単にわかる。また、知人を見つけたら、コネクションをお願いし、先方が承諾すれば、ネットワークとなる。それにより、相手のネットワークも知ることができる（本人が公開を認めている場合）。意外な人同士が友人同士だということがわかったり、そのコネクションをたどって懐かしい人の連絡先がわかったりする。

Linkedin
このLinkedinは随分前から登録はしていた。ときおり思い出したころに、懐かしい友人からコネクションの承諾のメールが送られてくる。それをキッカケに飲みにいったりもする。また、ネットワークづくりに熱心な人が、１００も２００も人のネットワークをつくるので、そのネットワークのおかげで転職した友人の行き先もわかり、同窓会名簿のかわりにも機能する。

ただ、間違いなく言えるのは、英語に抵抗がある人たちや、ネットにアレルギーがあったり、自分の経歴をネットにさらすことにリスクを感じる人は、Linkedinには参加しないので、見つけることはできない。ミクシーやブログとは異なり、実名をさらすので、仮に、そのほかの経歴を見せないにしても、気持ちが悪い感じは常にある。

そのほか有名なソーシャルグラフ
このLinkedin以外にも、大人が利用できるソーシャルグラフは、マイスペース、グーグル系のオーカット、工事中に見えるPlaxo、あとで紹介するfacebookなどが有名だ。
ただし、マイスペースは、大人むけというよりはエンターテイメント志向で、マルチメディア系。以前も紹介した、日本のインディーズパンクで、いまだ多くには知られていないはずのSandy Surf Beach Coasterなども自分のサイトがある。ミュージシャンのサイトは試聴もできるので、この分野が好きな人には良い。オーカットは、グーグルの関係者やブラジルコミュニティに強いようだ。残念ながら、Linkedinに比べ発見できる知人が少ない。自分とは違う分野のコミュニティが形成されている。Plaxoは、かなりLinkedinとかぶっている。いまだ、工事中の要素が多く、その評価は難しい。

Facebook
Facebook。世界で５０００万人が利用していると言う。Linkedinとかぶる人たちが見つかるが、日本人のネットワークはLinkedinのほうがすでに充実している。ただし、facebookのほうが、大人にとって楽しい。写真のアップロードが簡単で、ネット上のアルバムとして使える。Flickrのように、容量に制約があり、しばらくアクセスしないと消えてしまうということも無さそう。また、２分以内の動画も簡単にアップロードできる。YouTubeのように複数の動画のなかに紛れ込まず、自分のプロフィールのなかに動画を置いておき、友人にだけ見せることができる。ゲームのアプリや、ミュージシャンのコミュニティなども充実している。

そのような機能が備わっているので、外人の友人たちは本人の顔も含めて写真をアップロードしている。そのほかのソーシャルグラフのサイトでも写真を公開している人もいるが、多くは名前だけ。その点、Facebookは写真を公開する人が多く、はるかに面白い。

Facebookへの賛否
しばらく調べてみると、このfacebookのビジネスモデルもかなりすごい。ミクシーの１００歩先を進んでいると言われている。ただ、その反面で、これから日本でも起きそうな、さまざまな問題が内在されている。それに伴い、あちこちで議論が起きている。このあたりを良く理解したうえで利用してみるのが良いようだ。

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