「山ちゃん」とモバイル検索の関係

英国人の友人が日本にリサーチに来た。彼は世界最大手の携帯通信事業会社のリサーチ部門にいた。このたび独立し、自分でリサーチ会社を立ち上げた。日本の携帯会社それぞれの友人に頼み、インタビューを設定した。私も日本のモバイル検索の状況について話してあげた。

ディナーを一緒にしようということになったが、仕事絡みでもないなので、どこに行くか迷った。外人が喜びそうな場所や、レストランは山ほどある。そこに招待するのも、ひとつの考え。ただ、それでは面白くない。

彼は新宿の手ごろな値段のホテルに泊まっていると言う。地図を見ると、職安通りと大久保通りの近く。そうなると、最近探索中の大久保界隈に行きたくなる。そう考えながら、彼に日本のモバイル検索の現状について話し、その際にグーグルのモバイル検索をデモしながら説明する。

「たとえば」と言い、グーグルの携帯の検索窓に「新大久保」と入力する。そしてさらに「居酒屋」と続けてみる。グーグルの携帯の検索のアルゴリズムはPCのインターネットサイトと少し異なり、携帯から地名をクエリとして入力すると、グーグルマップがある検索結果が最初に表示される。その最初の方に、「山ちゃん」が表示された。

ふと、彼を「山ちゃん」に連れてゆくというのは面白かろうと思った。彼には新宿のホテルから歩かせ、新大久保駅で待ち合わせをする。多少迷ったようであるが、10分遅れで新大久保駅で出会えた。そして、駅の目の前の「山ちゃん」に。


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この数日、何を食べたかと聞くと、鮨、そば、鍋と言う。それならば、日本食はそれだけではないと示す意味でも「山ちゃん」で良かろう。手羽先や、みそかつ、納豆の卵焼き、えびフライ、山ちゃん焼酎、漬物、うずら卵のかつといろいろ食わせてみる。挑戦だといいながら、食べている。こちらがご馳走するのだから、まあよかろうと、次々とすすめる。

東京の人間でも、名古屋発の「山ちゃん」にそうは行かないだろう。最後は「あんスパ」で締めたかったが、おにぎりで自分を許した。さらに、無事に新大久保の夜道を歩いて帰っただろうと、勝手に考えている