珍しく気になる

世界のケータイユーザーは「かかってくる電話ほど重要なものはない」と考えている。日本が国際社会と付き合っていくためには「電車に乗っているのであとでおかけ直しください」はいつまでも通用しなくなると思うのだが、読者の皆様はいかがお考えだろう?

ケータイの車内利用について考える

ネットの記事はいろいろと目にする。自分の考えと違っても多少のことでは反応しない。しかし、これはいかがなものだろう。筆者は、ケータイでかかってくる電話はすごく重要で、電車であれ、優先して出られるような社会にするべきというのが主張だ。

日本の良いところは、電車やバスなどの公共の場所で、大きな声でケータイで話しをするのは他の人の迷惑になるので慎もうという「公」の意識が高い点にある。これが、「私」の意識が高い文化の国では、周りのことは一切構わず、公共の場でも大きな声で電話するというような状況になる。アメリカや中華系の国に多いという印象だ。

そんな国が良いのだろうか?

電車の中でパンを食べたり、化粧する女の子を視ると、この国の美しいものが失われているのではないかと感じる。電車のなかで大きな声でケータイで話すなど論外だ。

人と話している際にケータイが鳴る。そのケータイに優先的に応える感覚も理解に苦しむ。もちろんTPOによる。しかし、いま話している相手がいる。そこに割り込むケータイに優先して応えるということは、目の前で話している相手に失礼だという感覚は無いのか?

本当に、そんなに急ぐ用事なのか。なぜ、留守電ではダメなのか。わずか30分程度あとでかけなおせば良いことだろうに。ケータイをかけた相手だって、30分も待てない用事なのだろうか?

コミュニケーションは発信する相手の事情だけで成り立つものではなかろうに。