合理性

本日はボストンからサンタバーバラに向かう予定。ボストン発ユナイテッド便は6時30分発。レッドカーペットクラブで時間をつぶしても良いと思い、ホテルは4時30分。空港までは約20分。タクシー代は27ドル。そうなると、来るときに利用した白タクは22ドルだったので、ぼられてはいなかったことがわかる。

この搭乗手続きで初めてe-Ticketが便利なものであることがわかる。私のように預ける荷物が無ければ、e-Ticketに番号を入力するだけ。それで発券される。隣で長い列を作っていたが、その列をパスできた。そうして、ボストンのレッドカーペットクラブで45分程度を過ごし便に搭乗する。

搭乗してしばらくすると、CAのアナウンスが入る。どこかの先生のように上からモノを話している。搭乗に際して、「You did a good job」と言っている。こんなことをアナウンスするCAは初めて聞いた。どうにも、911以来、テロ対策か、客を乗せる側のほうが偉くなってしまったようだ。おまけに搭乗しているCAはどうにもサービス業というよりは配達業のような見栄えだ。

さらに、朝食は5ドルで機内販売。私のように、何でこんなひどい食い物が出てくるのかと思うような人間には、無いほうがありがたいくらい。販売するとなれば、少しは買ってもらえるようなものになるだろう。いや、ここは米国。みんながこれでよいと思っている可能性がある。合理性の反面で、無駄な消費を美とする国だ。永遠にまずいものを大量に作っては捨てるというサイクルは断ち切れないかもしれない。

こうしてみると、日本のサービス業は本当に独自の進化をしてしまったようだ。たとえば、国際線のCAなどは、空の外交官としての教育が根本にあったかと思う。そうなると、枯れても、食事を配るだけの役割には到底なり得ない。仮に、今後は合理性が追求され、日本でも新幹線のように駅弁販売方式になっていったとしても、少しでも多くの駅弁を販売しようと行動するのが自然に思える。そうなると、必然的に旨いものを、気持ちの良い状況で届けることが必要で、みんながそういう行動をすれば、品質の水準が高くあり続ける。そして、日本はさらに独自に進化する・・。