ホテル退去

Mejiro2009-05-13


中国オフィスで会議をしていると、中国の同僚がたいへんなことが起きたと言い始めた。宿泊していたホテルから、全宿泊者を20時まで退去させるようにと政府命令があったという。急きょ、ホテルに戻り、荷物をまとめる。インフルエンザの患者が大量に発見されたか、ホテルの宿泊者からインフルエンザが発見されたのか、いずれにしても尋常なことではないと思う。ホテルの従業員に聞いてもらうと、このホテルは政府が経営しているため、今回のインフルエンザのような緊急事態には、政府の命令に従う義務があるとか。すでに、2つのホテルが同様の命令を受けており、このホテルは3番目。今回の理由は、先日、日本経由で中国に入ったインフルエンザ患者と同じ飛行機に乗り合わせた乗客全員を、これらのホテルに缶詰めにするための措置。すでに100人は発見されているが、外国人を含み、20数人は不明らしい。

中国では、最近、緊急事態に備えた対策マニュアルが作成され、今回初めてそのマニュアルに従った対策が発動されたとか。

しかし、この政府が組織的に国を動かす模様を見ていると、中国はかなりすごいことになりそうな気がしてきた。一方の日本ではリーダ不在で、国が社会を動かすことが難しくなっている。その一方で、中国はこのような危機に的確に対応し始めている。経済活動でも同じだ。

街にもかなりのエネルギーがあふれている。また、夜はマッサージに行ったが、日本のマッサージよりもはるかに高度な技を駆使する。そして、料金は2時間で5千円程度。その前に夕食をとったレストランの餃子は一皿(一個ではない)50円。まだ、英語を話す人が少なくコミュニケーションはつらいが、誰もが愛想も良くなっている。

やはり、次は中国の時代になりそうな予感が強まる。