悩める若者

若者が相談があると言う。肉が好きだと言うので、トンカツを食べにいく。最近は昼飯時にも打ち合わせや予定が入り、昔の友人と昼飯の約束ができない。何度かアレンジをするが、重要な打ち合わせが入りキャンセルをしたりもしている。そんな具合なので、なかなかゆっくりと昼飯という訳にもいかない。

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黒ぶたや

本日は早めに会議が終わったので、この若者を誘う。嫌な予感がしていたが、悩む理由も尤もかと話しを聞く。こちらは日々を楽しんでいるのだが、この楽しみ方がわからないらしい。それが悩みの原因だということはわかる。自分を振り返っても、若い時代にはとても、こんな状況を楽しめたとは思えない。しかし、いろいろな経験をし、そのときに他の人間がしていたことを自分なりに学び、消化し、同じ機会があれば、そんな風に行動すれば良いということが蓄積されてきた。それゆえに、自分はこんなケースにはこうすれば良いということがわかっている。これはつまり先が見えているということであり、たいていのことを恐れないし、不安すら持たない。

しかし、自分でこんな状況をコントロールできず、受け身になれば、それは翻弄されるだけだろう。よほど、強い心を持っているか、ある種の諦め、たとえば、給料がもらえるから良いかとか、老後まで安定しているから良いかとか、何か自分を納得させることができる理由が必要になるのだろう。

あと1週間考えてみて欲しいとは伝えた。そして、自分がこの状況をどのように楽しんでいるかを伝えた。それが伝わったかどうかはわからない。