Cool downすること

この12月はエレファント級の大型案件に取り組む。12月の上旬に初提案。好意的な反応に気を良くし、2週目、3週目と課題に取り組む。いずれの課題にも答えは無い。自ら相手が何を望んでいるのかを考え、一方で、こちらの持ち駒というリソースも考え、課題に対する答えのシナリオを作る。



(金曜日の夜)
こんな風に頭を使い続けながら、その他の雑件などもあると、週末の金曜日には、頭の切れや回転が鈍るのが、かなり明確に意識できる。先週の金曜日に、先方から宿題をもらう。答えは出せるという確信があるので、翌週早々に返事をすると告げる。しかし、金曜日の夕方から思考が停止状態に陥る。エネルギーを使い切った状態。

こんな時は、人の頭に働いてもらおうと、現在の状況と解決したい課題について、日本だけではなく、米国や中国拠点を含む同僚にメールで投げておく。そうすると、時差もうまく作用して、金曜日の夜から、メールが飛び交い始める。

こちらは、考えることを一切やめ、高揚している気分を抑えることに勤める。とはいえ、特別なことはなく、ただ焼酎を飲んで、眠るだけ。いつものとおり、20時前には床についてしまう。



(土曜日)
翌朝、宿題を頭の片隅に置きながらも、ここは、発想技法の基本で、一度考えるのをやめてみようと考える。そして、(1)考えることをやめる、次のステップの発想に良い方法は、(2)散歩などで頭を揺する、ことだ。そこで、久しぶりに、ゴルフ練習場に行く。

しばらく、ゴルフの打ちっぱなしをしていると、本当に、「ひらめき」始める。今の課題を、ロジックツリーに整理してみようというアイデア。家に帰り、簡単に一枚のスライドを作る。技術に関係する専門では無い領域なので、適当に名称や数字を入れ込み、宿題全体の回答の枠組み(フレームワーク)と位置づけてみる。

そのスライドを、メールでグローバルの同僚に送付しておく。さらに、昨晩、アイデアを送ってくれた同僚には、メールでブレインストーミングをしようと提案し、いくつもの質問だけを送付しておく。先方は、この質問に答える形で、アイデアを整理してゆく。

後は「ロスト4」や「ダークナイト」をレンタルするなど、頭は働かせないで、ひたすら休める。



(日曜日)
いつもの通り、朝早く起きる。頭の疲れが、急激に軽減していることを感じる。やりとりされたメールを見ていると、かなり明確に答えのシナリオが湧いてくる。これであれば、最悪の場合には2、3時間あれば資料の形にはなると確信する。そう思えば、日曜日はさらに頭を休めるべく、厚木基地でゴルフをして過ごす。

そうして夜を迎えると、同僚からメールでドサッと資料が送られてくる。シナリオが明確なので、過去の資料などを見繕ってくれている。この資料を見れば、月曜日の朝に出社すれば、あっという間に形になることを、さらに確信できる。


(月曜日)
朝一番から、頭がさえ渡る。興奮すらしている。そして、あっという間に宿題を完成させる。完成した宿題は、また広くメールで送付しておく。そうなると、認識違いや、誤字脱字を含め、第3者の目でチェックしてくれる。



(まとめ)
久しぶりに発想技法を改めて確認。それをまとめると、

頭も身体と同じ、疲れたら休ませる。
解きたい問題を頭の片隅に残しておく。
散歩など、リズミカルに頭を揺する。
人に意見を求める。問題を整理する。