いろいろと考えさせてくれる

ヒースロー空港、飛行機の12時間。この時間潰しのために本が数冊読めた。軽いものだが、いろいろ考えさせられる。

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

最近は体重も高値安定。増えたなと思うと、もう戻らない。売れている本なので手にとってみる。基本的には痩せるためのダイエット本ではあるが、その方法はいわゆるビジネス書やら戦略系の本と同じ。まず徹底したデータに基づきファクトを記録し集める。それを分析する。分析に基づき行動を変える。行動を定着させる。骨子は企業の再生系の本と何ら変わらない。こういう論理的なアプローチだと素直にうなづける。

特に、本当にお腹が空いたときにモノを食べているのか?と問われると、自分の行動を考えさせられる。また、お腹が一杯になったら、そこで食事を止めることも重要だ。自分の身体をゴミ箱にする必要は無い。増してや、旨くないものであれば食べないこと。「もったいない」という気持ちも充分に理解できるが、それで余分な脂肪を身につけ、成人病になったり、痩せるためにエネルギーを使うのでは、余計にもったいない。そんなエネルギーは生産に向けるべきだ。また、無駄なものを食べず、残すことにより、世の中全体の食物の量が適正化していく。

米国で友人と食事をしたレストラン。やまほど盛り付けされていた。友人は「旨いか?」と尋ねてきた。ご馳走してもらっているので、旨いとは答える。そして、無理をして食べるが、どうしても食べられずに半分以上を残す。ふと周りを見渡す。他の仲間も残している。そして、これらの食べ物は捨てられる。こういう店にはみんなが行かなくなれば良い。そうなれば、旨くないものを山ほどだすことの間違いに店も気がつく。

自分の行動にしても、身体と対話することが大事。お腹が空いている状態でモノを食べているだろうか。苦しくなるまで食べていないだろうか?

そう考え始めただけで痩せそうだ。


青木功の本に触発され、次は杉原輝雄を読んでみる。叩き上げの職人気質のゴルファー。最近の若者ゴルファーとは大違い。さすがに、人生を語らせると素直に納得させられる。

杉原は70歳で現役としてプロゴルファーを続けるのは金銭欲だという。その欲のために、日々努力する。一方で、ゴルフをさせてもらっていると感謝する。

こちらは勝負師ではないので、「金のために頑張る」とは素直に言えないが、感謝して生きることには大賛成。そう考えるとストレスもたまらず楽しく過ごせる。ゴルフはその修練の場として一番。

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

最近はネットで簡単に多種大量の情報が入る。そのため、徹底した取材に基づき書いたノンフィクションをじっくり読むことも少ない。AERAなどに投稿した著者の作品が紹介されている。たしかに面白い。しかし、ふと自分を振り返ると、ここしばらく、そんな雑誌は歯医者で読んだ程度の記憶しかない。Web2.0CGMUCC、いろいろな言い方はあるが、ブログやネットに時間を割くようになり、こういうプロの作品に時間を割かなくなっている。これはこれで、実はもったいない。