ゴルフと世代

この3日間は毎年恒例、ジュンとロペで炎暑あり、雨ありの泊り込みゴルフ。飲み、食い、打ち、温泉に入り、爽やかな朝の空気を吸い。大人のディズニーランドを充分に満喫。そこで、ゴルフと世代について考えた。

先日、われわれの前の組。20代後半の仲間か。プレイが遅い。この遅さを分析すると、明らかにグリーンで長い時間をかけている。相当真剣にやっているのは間違いない。しかし、遠目に見ても、大金がかかっているかのようにプレイしている。その若者たちは昼食時には後ろの席に座っている。スコアは知らないが、大きな声で、随分と気合の入った会話をしている。プロゴルファーの矢野東のようにファッションもダサくはない。

最近、ゴルフ場で気合の入った若者を見かけ始める。おそらく、バブル崩壊、経営危機、買収などの大きな変化を経て、ゴルフのプレイフィーはグッと安くなった。そして、インターネットでの予約も簡単。数多くのパックやイベントが企画されている。それに伴い、この20代後半から30代はじめか。こういう世代がゴルフ場に集まり始めている。それに付け加えるのなら、女性たちか。

バブルの時代。会社接待としてゴルフで遊ぶ人が多かった。社内コンペも良く行われていた。当時の20代後半から30代前半の若者は先輩にゴルフのマナーなどうるさく言われる。お客さんや上司に失礼の無いようにプレイをすることが正しいという価値観があった。プレイが遅いことは美しいことではなく、大きな声で叫びながらプレイをしたり、レストランで大声で気合の入った話しをすることも、品のある人がすることではなかった(もちろん、美しくない中年ゴルファーも死ぬほどいる)。

それが、最近では、妙に気合の入った若者たちが我が者顔で振舞い始めたようだ。不思議なもので、ジュニアや学生でゴルフを始めていれば、礼儀についてうるさく言われて育つ。そのため、おそらく礼を失しないようにプレイをするのであろうことは想像できる。また、昔よくいたシングルおやじと言われる黒びかりしていたおやじ達。この世代も、いろいろを苦労を経て丸くなっている。そこに割って入り登場した新しいゴルフ世代。つまり、バブル崩壊後、ゴルフ場の経営破たん後に、育ち、社会人になり始めた世代。間違いなく、ファッションはおしゃれ。道具だって良いモノを使う。もちろん、インターネット経由で予約。

こういう若者たちが、あの黒びかりしてたシングルおやじの予備軍なのか、それとも苦労を重ね丸くなってゆくのか。できれば、丸くて上手い人になって欲しい。

そして、ずっと続けること。