マッサージにみるコーチングの極意

 気がつくと、髪が薄くなり、白髪が増えてきた。それもかなり急に。わずかながらも抵抗しようと、近くに頭のマッサージ(ヘッドスパ)を見つけた。

1、2ヶ月に1回のペース。ほぼ1時間近く。照明を落した個室。アロマ。とっても丁寧なシャンプー。毛髪と頭皮のマッサージ。

マッサージと言えば、ひと昔前には「指圧」しかなかった。肩や背中のマッサージは、この数年で急に増えた。頭のマッサージも、女性にはすでに当たり前。おやじにも流行始めているようだ。

この店にも通い1年近く。この休みにも行った。終了後、そこの女の子が言う。「頭皮の具合がすごくよくなっていますよ」、「以前は、頭皮が赤みを帯びていたのが、白くなっています」、「頭皮も柔らかくなりました」、「通っている成果が出ていますね」と。ほめられた。

自分で何か特別な努力をしたわけではないので気恥ずかしい。それでも、もっとほめられるようにしたいと思う。頭皮が柔らかいのは、なんだかわからなくても、良いことだと思うようになってくる。

ジジは、みんなから頭を撫でられ、誉められている。それで、うれしそうだ。

実は、おやじもジジと大差ない。