女子中学生、居酒屋へ

 女子中学生といっても娘のこと。また、酒を飲ませたわけではない。昨日、どこかで飯を食おうということで、行ったのが「世界の山ちゃん」。日曜日の夜に居酒屋の予約など不要という家内の楽観的な言葉を信じたのが間違い。南池袋店に行ってみると満員で、待ち状態。池袋北口店もあるとのこと。やっと、カウンター席にたどり着けた。

 以前より、日本の中の名古屋は、世界の中の日本の位置づけに似ていないかという仮説を持っていた。この「世界の山ちゃん」に来て、さらにその仮説への確信を深めた。「世界の山ちゃん」は、まさに、日本に誇る名古屋のオリジナル料理のオンパレード。特殊で、特別だ。ただ、「世界の山ちゃん」は、それを貫きとおし、この数年で、ものすごい勢いでチェーン店を拡大している。


 いくつかメニューを紹介してみよう。まず、幻の手羽先。ピリ辛の空揚げ。唐辛子というよりは胡椒が強いかな。味噌かつ八丁味噌の甘めのタレというかソース。どて煮。八丁味噌味のモツ煮。酒を飲まない娘は、白いご飯を頼まずにいられない濃厚な味。そして、あんスパ。トロリとしたあんをかけたスパゲッティー。このあんの部分が表現できない。ケチャップ味ではないし、中華味ではないし、醤油味でもない。麺は名古屋のヨコイの方がモチモチ感は強い。いずれも、高級や世界標準とはほど遠い。いわゆるB級グルメ


 このマイペースぶりは見事。10数年前には、随分と名古屋が揶揄されている時期があった。その背景は、まさに名古屋文化の独自性にあったように記憶している。が、どうだろう、いまは。「わかってみると、結構おもしろいよね名古屋は」という印象ではないか? この国も名古屋を見習ってみても良いかもしれない。「うみゃーもんは、うみゃーだがや」(正しい名古屋弁ではなさそうだが・・)。自信を持って、堂々と存在を主張していれば、結局、世の中がついてくる。


 そういえば、イチローも名古屋・・