ジャック・アタリ

NHKでハゲタカの再放送。見ていると、ジャック・アタリのインタビューが後半に流される。2060年とは言っているが、現代の行き過ぎた自己主義(自分だけが儲かれば良い)から、利他主義、博愛主義という価値観が主流になる世の中に変わると予測している。つまり、仲間や社会全体の利益が自分の喜びという考え方。家族が幸せでなければ、自分も幸せにはなれないし、会社の仲間が楽しく仕事をしてこそ、自分も楽しい。さらには、日本や世界の誰もがハッピーな状態にあれば、自分も幸せであるという考え方。つまり、他人を出し抜くことで得られるものは一時的なものに過ぎず、他人も自分も利益を得ることで、持続的に成功できる。

インタビューアーは、「頭でわかっていても、人間はそのようにはできないのではないですか?」と尋ねる。しかし、実はすでに当たり前に行われていることだと言う。たとえば、サービス業などは典型。お客さんに喜んでもらうことで、自分の商売が成り立つ、利益になる。病気の治療も同じ。他人の病気を真剣に直せば、回り回って自分が苦しむことが無くなる。

日々、自分が感じていること。車のなかでNHKにチャンネルを回し、その話しに引き込まれた。聞くべくして、聞いたようだ。

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