銀座から遠出

長い夏休みのあとは銀座で昼飯を食べることも無くなるのだろうとふと思う。せっかく、銀座の近くにいるので、せめて昼飯くらいでは、自分の好奇心や冒険心を満足させてやりたくなっていた。そして、ターゲットを見つけ、そのターゲットをひとつひとつ潰す(ただ、昼飯を食うだけのことに過ぎないが)行為が、小さな達成感をもたらし、自分の本能が発する叫びを押さえてきたのだろう。

この自分がまだ知らない新しい空間、食という世界を発見する喜びと、海外旅行にでも行きたくなる心理とは良く似ている。この8月にはこの潜在的な欲求を充分に満足させてやろうと思う。

そんなことを考えながら、昼は大門にあるフレンチに行く。最近の先進的なフレンチとは違い、かなり家庭の味に近い。遠出したという満足感はあるが、緊張感や知らない味を発見した喜びよりは癒し系。

メゾン ブランシュ