よみがえる伊勢丹

 カバンを買いに伊勢丹に。以前より、男の新館が大規模な模様替えを行い大人気と聞いていた。店員も男女ともに黒のスーツ。統一感があり、なかなか、素晴らしい。一箇所に、たくさんの種類のカバンが集まっている。ワイシャツや靴などもそうだ。それまで、ブランドごとにコーナーを作っていたレイアウトを改装。確かに便利。ワンストップで比較できる。特に商品を一箇所に並べることにより、こだわりの商品が際立つ。こうして見ると、どんな商標がついていようが、全く気にならない。いや、カバンの会社なぞ、ほとんど知らない。並べて見て、好みのものを選ぶだけだ。

 モノを売ることは難しい。「差別化が重要だ」などと、戦略用語で語るのは簡単だ。しかし、いざ自分が消費者となると、デザインと値段程度しか差がわからない。中味や機能で選ぶなんて、かなりの時間がいる作業だ。購入の都度、商品を事前にしっかり調べて買うなぞ、私には、到底、無理だ。

 とはいえ、伊勢丹なら買っても安心だろうと考えていた節もある。結局、これがブランドと呼ばれるものらしい。