なぜ、ゴルフをするのか

 ゴルフの楽しみ。これについては多くの人が語っている。人に誉められる快感、「いやー、すごい距離ですね・・」。クラブの芯でボールを捕らえた感覚、「当たったよ・・」。戦略、「ここはきざんで・・」。運、「OBかと思ったよ・・」。スコア、「70台がでたよ・・」。勝負、「優勝したよ・・」。ギャンブル、「儲けたよ・・」。会話、「いやー、昨日ね・・・」。四季、「桜が咲いた・・」。技、「股関節の動きが・・」。教える、「グリップは・・・」。学ぶ、「レッドベターによれば・・」。理論、「ギア効果というのは・・」。道具、「このシャフトは・・・」。コース、「川奈に行ったときはね・・」。観戦、「マスターズでタイガーは・・」。ウェア、「Jリンドバーグが・・」。思い出、「あのコンペのとき・・」。書き出せば尽きない。

 しかし、多くの苦しみも。「真っ直ぐ飛ばない」。「寄らない」。「カップに蹴られる」。「またダボだよ」。

 どうせなら気持ちが良くやりたい。こうして、練習場で禁欲的に数多く打ってみたり、本を読んでみたりする。最近はあまり熱心ではないので、新著は知らないが、この2冊がお勧め。坂田氏はスイングをシンプルに語っている。ハーフスイングで形を作れということだ。たしかにそのとおり。何も最初から振り回す必要はない。イチロー型で、しっかりとしたミートの形をつくることから始めることは意味がある。石渡氏は体の動きについて語る。この本がきっかけで、ゴルフにおける股関節の動きの大切さに気が付いた。それが、R-Body通いにつながっている。

坂田信弘スウィング進化論―これからの基本はこれです。

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40歳からの肉体改造ストレッチ―ゴルフ上達から膝の痛み解消まで

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 ゴルフの本当の楽しみは、こうして一人でも完結できる空想世界を作れることのような気がする。オレの理論はこうだ、という世界だ。この感覚の話や、禁欲的(昔の話ではあるが)な練習、頭のなかで構築するイメージ。人には伝えようとするが、完全には伝わらない。また、こちらはプロではないので、相手も真剣には聞かない。あくまでも、一人の経験談や考えに過ぎない。あえて言えば、このブログの世界に近いものも感じる。

 そのため、結局は、自己完結だ。そして、ひとりでできることも、実は知れている。本当は、この世の喜びのなかで、チームで成し遂げる喜びはもっと大きい。これをゴルフに求めるのは、ちょっとむずかしい。こちらはビジネスの場で楽しませてもらおう。